カードゲームライトノベル Wカードフュージョン15話 戦獅との決着15
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と、画面にダメージ判定が・・・そういえば、互いにダメージ入ってたな、仕方ない、
僕は一番左手側で、元は左手側から2番目の、レオン君は一番左手側のライフカードを持ち、引くっ!
さらに、引いたカードを手札に入れ、今度は互いにチャージゾーンの表側表示のカードを裏に返し、
「リチャージ!」
「リチャージ!」
今度は、山札の一番上のカードに右手をかけ、
「ドロー!」
「ドロー!」
引くっ!
出てきたカードは機械荒野の流れ石!
このターンはこいつは使わず、左手の手札に入れ、
続けて、左手の手札から、バトルマシンズ フロストジャイロヘリコプターのカードを引き、
1番の場所に裏側で置き、
レオン君の方も自身の左手の手札からカードを一枚引いて、2番の場所に裏側で置いてきた!
さらに、互いに手札から一枚のカードを右手で引いてチャージゾーンに裏側で置き、
「セット!」
「セット!」
モンスターゾーンに置いたカードを表に!
「オープン!」
「オープン!」
「戦狂叫獅子 ファイバーシャウトレオ!!」
「バトルマシンズ フロストジャイロヘリコプター!!」
僕の前方、向こうの壁の方でカーディンを、レオン君とレオリングが並んで、レオン君が右手側の方から、レオリングが左手側の方から見て、キットがレオリングの後ろで様子を伺うも、レオリングは後ろを何度も瞬時に見て警戒している、
と、いきなりレオリングが後ろを振り向く!
どうした?と思った瞬間、キットの後ろの方からレオリングに吹雪が吹きかけられつつヘリコプターが飛んで来た!
全体的に流線型で水色のボディでありところどころ凍っていて、ローターの埋まった先の切れた三角の尾翼との間の接続部は細めである、
そのヘリから発する吹雪により、レオリングの足が凍って行く、カーディンはレオン君とにらみ合ったまま、レオリングの方に目線を一瞬向ける、
おそらく、隙あらばレオリングの方に向かおうと考えているんだろう、
が、そこに向こうの壁の方から黒い獅子がレオリングの背中に向かって跳び、
そこからヘリコプター、フロストジャイロヘリコプター、ジャイロにむかって跳躍、それは、黒水晶の獅子だ!
全身が黒水晶のようなもので覆われていて、爪と尾が黄色く、顔の部分は白い鋼で出来ていて、赤い瞳を持ち、尾が太めだ、
と、その黒水晶の獅子、ファイバーシャウトレオ、イバーシャの頭が上に上がりつつ背中のかなり後ろの方に移動、
そのまま四肢と尾が前後に伸びて、体の前半分が左右に分かれつつ後方に回転しながら体が前後に反転し、
巨大な拳となりながら跳んで行く!
ジャイロはこれを慌てて吹雪を止めながら上に回避!
そこでレオリングがイバーシャを追って跳躍し、イバーシャの中指が押されると手首の部分から大きな白き鋼の棒が伸び出現!
その棒がレオリングの左肩の方に曲がったと思ったら、レオリングの左肩の方に引っ付き、ジャイロの方に向かって拳を振り上げる!
ここでジャイロの後尾翼が上下180度反転!そのまま上下左右に四つに分かれ、
ローター部の上翼だった部分が足を下に伸ばすように移動して両足に、
ローター部擁する下翼部分が両腕を後ろから左右に出すようにして移動させ、そのまま肘を下に曲げるように変形、接続部を両腕としつつローター部を両肩に持ってきて、
次いで、プロペラの部分が後ろに移動しつつプロペラのあった部分から頭が飛び出して来た!
それは左足と右腕が少し凍っており、頭にヘリの前部をイメージした兜を付け、その鋼鉄の顔には水色の氷瞳を持つ、
と、その変形したジャイロがいきなり自身の両腕を胴部の前に持ってきて壁を作るように構え、向かってきたイバーシャの拳を防御!
同時に後ろの方に移動して受けたままの拳の勢いを殺し、そこから大きく両腕を開放してレオリングを叩き落とした!
が、レオリングは何事も無く着地、
おし、そろそろコストの見せ合いだな、
僕がチャージゾーンから右手で三枚のカードを前に出すと、レオン君も右手で三枚のカードをチャージゾーンから前に出してきた!
「コストはそれでいい?それじゃあ、表にするよ!」
「ああ、構わない!」
僕とレオン君が前に出したカードを表にしていく、
まずは、僕が表にしたカード!
飛び出し、キット、ニンジャ!!、バトルマシンズ カーディン カーモード、バトルマシンズ イースト&ウェスト、
続けて、レオン君が表にしたカード!
飛刃獅子 ザッシュトルネードレオ、獅子ロアー!!フルメタルリングロアード!!、爪銃獅子ズ・レオグレイツ、
互いに召喚できるモンスター・ツインズが二枚、そして、コスト軽減が使えるツインズも一枚ずつ、
と、つまり、互いに召喚も、コスト軽減も、無し!!レオリングが突如、ジャイロに向かって走り出す!しかし、ジャイロは上空、そう簡単には・・・
するといきなりレオリングが壁に向かって跳躍!大剣を左わき側から壁に差し込み、それを支えに壁を走る!
マジかよっ!?
当然壁には大剣が傷つけた傷が付いていくがお構いなし!ジャイロがあわてて壁から離れるように飛び、同時に、両肩から吹雪を放出!レオリングを凍らせようとする!
が、そこでレオリングがジャイロに向かって跳ぶ!大剣で吹雪を一刀両断しながら、左手の拳を振り上げる!
「僕は戦狂叫獅子 ファイバーシャウトレオの効果を発動!!チャージゾーンの飛刃獅子 ザッシュトルネードレオを指定して、戦狂叫獅子 ファイバーシャウトレオのパワーを1400、剣騎闘獅子 グラディナイトレオのパワーを400上げる!行けっ!レオッ!!」
「グルォオオオオ!!」
レオン君が右手を前に出し、宣言してきたっ!ええい、それならこっちはこうだ!
右の手を前に出してこちらも宣言し返す!!
「僕はバトルマシンズ フロストジャイロヘリコプターの効果を発動!戦狂叫獅子 ファイバーシャウトレオの効果を相殺する!!」
「まだだ!!」
レオン君が右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしてきた
「僕は獅子アタック!!パワーエネミーアタック!!の効果を発動!!戦狂叫獅子 ファイバーシャウトレオのパワーを800上げる!!」
「なら僕は、バトルマシンズブーストの効果を発動!獅子アタック!!パワーエネミーアタック!!の効果を相殺する!!」
右手でチャージゾーンのカードを表にしながら宣言し返すっ!!
レオリングの拳が勢いを上げて襲い掛かる!
しかし、ジャイロの両肩のローターと背中のジャイロがうなりを上げ、猛吹雪を巻き起こし吹きかけていく!
レオリングが勢いを殺されつつも向かって行き、
突然、イバーシャの拳を広げてイバーシャの手の平に吹雪の氷を集めて行く、
何を?そう思った次の瞬間、一旦イバーシャの手を引かせ、ジャイロに向かって集めた氷を叩き付けた!!
ジャイロもこれには面食らったか、レオリングと共に落ち、着地!
そのままレオリングが大剣を振り上げ、叩き斬る!が、ジャイロは何とか両手で大剣をはさみ、回避した!
互いに動けない状況、ジャイロは氷手の一撃でどこか壊れたか、両肩のローターを動かそうとも、背中のプロぺラを動かそうともしない、
カーディンとレオン君は互いににらみ合い、動けない、
ここでキットが走り出した、
そこでレオリングがこの状況を打開しようとイバーシャの拳を振り上げ、
その前に、ジャイロが両足に力を込め、大剣を上に弾き飛ばした!!
「グルォッ!?」
拳に大剣、二つあるせいで集中力が分散していたかっ!?
そこから一気に両手で殴りかけていたイバーシャの拳を両端から持って動きを封じ、ぎこちなくプロペラとローターを回す!
やはりどこか壊れていたか、だが、それでもジャイロは吹雪を放出させてイバーシャを凍らせながら一気に後ろに跳んで、
レオリングが慌てて引こうとしながらも凍っていたイバーショの拳が中ほどから横真っ二つに破壊!爆発、消滅する!!
よし、とりあえずここで、
右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしつつ宣言!
「僕はマシングラシスオードの効果を発動!バトルマシンズ キット・オブ・ニンジャのパワーを800上げながら効果を二回発動できるようにするっ!!」
レオン君に動き無し、とみた、ならば!
右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
「僕はマシングラシスオードのコストとして、バトルマシンズ カーディン ロボモード Vol2を指定!!」
と、ジャイロの体を赤い力がつつみこんで、ジャイロのプロペラとローターの回転がぎこちなくなっていって良くなり、回復していく、
そして、そこにキットが跳躍して右肩に乗っかり、その赤い力を自らもまとう!
キットが跳躍!一気にレオリングに向って行く!大剣を振りかざし、キットに向けるレオリング、
だが、復調したジャイロも動く!一気に吹雪を放出し、キットの勢いを増しさせつつレオリングを凍らせていく!
レオリングも動いてどうにかしようとするが凍って行って動きが鈍い、
そのままキットが刀を右手に持って前に出し、レオリングの大剣にぶつける!
大剣は傷つけることすらかなわなかったものの、刀の反動を利用し、大きく上前に跳ぶ!
今だ!僕は右手を前に出し、宣言!
「僕はバトルマシンズ キット・オブ・ニンジャの効果発動!剣騎闘獅子 グラディナイトレオをトラッシュに送る!!」
キットが天高く飛び、凍りつつあるレオリングに向かい、刀を下に出して、勢いよく落下していき、
グラディの大剣の根元にその刀を突き落とした!
その影響で凍り始めていた大剣の根の部分は斬り砕け、大剣が地に落ち、
さらに、キットが思い切り刀を振るい、レオリングの背中を斬り裂く!!
「レオリングッ!?はぁあああ!!」
レオン君が裂ぱくの気合いと共に一枚のカードを表に!さらに、僕の方を向き、目じりを吊り上げた真剣な表情で
「相殺は無いな?」
「な、無いよ・・・」
しまった、思わず答えたが軽率だったか?
さらに、レオン君が三枚のカードを表にし
「僕は獅子ステア!!フルメタルリングステア!!のコストに、獅子カムバック!!フルメタルリングカムバック!!、獅子レスディオ!!フルメタルリングレスディオ!!、獅子カノン!!パワーキャノンボール!!を指定!今行くぞ!レオリング!!」
レオン君が奥側の壁に向かって跳ぶ!
「やらせない!」
カーディンが壁に向かうが間に合わない、
レオン君はそのまま壁を蹴って反射跳躍、一気にレオリングに、いや、レオリングの背中にいるキットに迫って行き、その右足でキットを蹴り飛ばす!
一気に反対側の壁に当たって反射しつつどこかに飛んで行くキット、さらに、レオン君はその勢いのまま床に着地後、今度はレオリングに向かって跳ぶ!
「グルォオオオ!!」
これは、前にも見た、
そこでレオリングの額に着地し、レオリングの力を借りて、レオリングがジャイロにむかって顔を上げる中でそのジャイロに向かい一直線に跳躍!!
急いで回避しようとするジャイロだが、遅い、間に合わない、
そのままレオン君が跳んで行き、右拳を振り上げ、叩き付けた!吹っ飛ぶジャイロ!
幸い、両腕で防御するのが見えた、吹っ飛んだだけで大丈夫だろう、多分、
そして、レオン君は着地しつつ右手で元は一番右手側から二番目の、今は一番右手側のライフカードを取って左手の手札に加え、こっちを向き
「さぁ、再開しようか?」
「グルォオオオ!!」
そう、言ってのけた・・・
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